【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「……スイレン。悪い予感は、当たったみたい。すぐそこに、ガヴェアの魔法使いの一団が居る。微かに、ワーウィックの気配も感じるから。この連中に捕らえられていることは、ほぼ間違いないと思う」
スイレンは、クライヴの小さな手をぎゅっと握りしめた。
無表情に近いその顔が間近で眉を顰め、首をゆっくりと横に振った。人型になっても感覚が敏感な彼には、何か感じるものがあったのかもしれない。
「先を、急ごう……君には、あまり見せたくはない」
「クライヴ、お願い。リカルド様とワーウィックが居るなら、その姿だけでも確かめたいの……私。二人を助けるまで、絶対に倒れたりしないわ。本当よ。お願い」
背の低い彼と目線を合わせて、覚悟を持って言葉を選んだスイレンにクライヴは溜め息をついた。
「スイレンが言っても聞かないことは、良くわかっているよ。高台に登って遠くからなら」
そう言って、クライヴは頷いた。
焚き火を囲い黒い揃いのローブを身に付けたガヴェアの魔法使い達が、騒ぎながら酒を酌み交わしている。
スイレンはその光景を見て、口を押さえて今にも口を突いて出て来そうな悲鳴を堪えた。
スイレンは、クライヴの小さな手をぎゅっと握りしめた。
無表情に近いその顔が間近で眉を顰め、首をゆっくりと横に振った。人型になっても感覚が敏感な彼には、何か感じるものがあったのかもしれない。
「先を、急ごう……君には、あまり見せたくはない」
「クライヴ、お願い。リカルド様とワーウィックが居るなら、その姿だけでも確かめたいの……私。二人を助けるまで、絶対に倒れたりしないわ。本当よ。お願い」
背の低い彼と目線を合わせて、覚悟を持って言葉を選んだスイレンにクライヴは溜め息をついた。
「スイレンが言っても聞かないことは、良くわかっているよ。高台に登って遠くからなら」
そう言って、クライヴは頷いた。
焚き火を囲い黒い揃いのローブを身に付けたガヴェアの魔法使い達が、騒ぎながら酒を酌み交わしている。
スイレンはその光景を見て、口を押さえて今にも口を突いて出て来そうな悲鳴を堪えた。