【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
浴室内に大きな鏡があるので、確認しながら洗えば気持ちの良いくらい汚れが取れた。肌は真っ白になったし、髪はより明るい栗色へと変わっていった。
今まで、スイレンが自分では見たこともない程に白くなった顔が、鏡の中からこちらを見返している。
(これで、少しはマシな姿になったかな……)
小さな頃から叔母のマーサにことあるごとに役立たずだと罵られ、一番近しい人達から容姿すら貶されて育ったスイレンは、今まで自分の容姿を良いものだと思ったことはなかった。
口の上手いどこだかの貴族の従者なんかに、華やかな王都名物の花娘という職業もあり、言い寄られることもあった。
透けて見える下心がどうしても嫌で断れば嫌な女だと罵られ、それもスイレンが嫌な思いをしただけに終わった。
それでも。あのリカルドの前では、少しだけでもマシに見えるような自分で居たいと思ってしまった。
あの人の横に並ぶように似合う容姿になるのは難しくても。それでも、少しだけでも可愛くなりたいと思った。
今まで、スイレンが自分では見たこともない程に白くなった顔が、鏡の中からこちらを見返している。
(これで、少しはマシな姿になったかな……)
小さな頃から叔母のマーサにことあるごとに役立たずだと罵られ、一番近しい人達から容姿すら貶されて育ったスイレンは、今まで自分の容姿を良いものだと思ったことはなかった。
口の上手いどこだかの貴族の従者なんかに、華やかな王都名物の花娘という職業もあり、言い寄られることもあった。
透けて見える下心がどうしても嫌で断れば嫌な女だと罵られ、それもスイレンが嫌な思いをしただけに終わった。
それでも。あのリカルドの前では、少しだけでもマシに見えるような自分で居たいと思ってしまった。
あの人の横に並ぶように似合う容姿になるのは難しくても。それでも、少しだけでも可愛くなりたいと思った。