【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
1-7 空の散歩
長距離を瞬く間に飛行した昨日とは打って変わって、ゆったりとしたまるで飛ぶことを楽しむように深い青の竜は進む。
つい先ほどまで、自分達が居た白亜の美しい王城も、上空からこうして見下ろすと子どもの玩具のように小さく見える。スイレンは、前方から吹き付けて来る気持ちの良い風に目を細めた。
「僕の竜は、クライヴっていうんだ。スイレンちゃんのことを、すごく気に入ったって。なんだか、色んな花の良い匂いが君からしてるって、言ってるよ」
後ろからブレンダンに腕を回されて竜に騎乗しているスイレンは、首を回して後ろを振り向くと思ったより近くに、ブレンダンの整った顔があって慌てた。
驚いて思わずバランスを崩してしまいそうになったスイレンを、彼は大きな手で危なげなく支えてくれた。
(びっくりした……本当に、視界に入ると心臓に悪いくらいに美形な人だし……)
照れくさい恥ずかしさを誤魔化すようにして、スイレンはブレンダンに聞いた。
「あの、竜って人の言葉を理解出来ているんですか?」
「もちろん。そして、竜騎士となって契約を交わすことになれば、自分の竜とは心の中で話すことも出来るよ。ふふっ……君は本当に可愛いから、僕より自分の方が似合うって」
クライヴと呼ばれた青い竜は、ブレンダンがそう言えば機嫌良さげにキュルキュルと高い声で鳴いた。彼を信頼しているからこその甘えたような声音に、スイレンは思わず笑ってしまう。
気分を良くしたスイレンは、空飛ぶクライヴの鼻先にいくつもの魔法の花を出した。
クライヴは大きな口を開いて、宙に浮く花を飲み込むと、より大きな鳴き声でキュルキュルとせがむようにして鳴く。
つい先ほどまで、自分達が居た白亜の美しい王城も、上空からこうして見下ろすと子どもの玩具のように小さく見える。スイレンは、前方から吹き付けて来る気持ちの良い風に目を細めた。
「僕の竜は、クライヴっていうんだ。スイレンちゃんのことを、すごく気に入ったって。なんだか、色んな花の良い匂いが君からしてるって、言ってるよ」
後ろからブレンダンに腕を回されて竜に騎乗しているスイレンは、首を回して後ろを振り向くと思ったより近くに、ブレンダンの整った顔があって慌てた。
驚いて思わずバランスを崩してしまいそうになったスイレンを、彼は大きな手で危なげなく支えてくれた。
(びっくりした……本当に、視界に入ると心臓に悪いくらいに美形な人だし……)
照れくさい恥ずかしさを誤魔化すようにして、スイレンはブレンダンに聞いた。
「あの、竜って人の言葉を理解出来ているんですか?」
「もちろん。そして、竜騎士となって契約を交わすことになれば、自分の竜とは心の中で話すことも出来るよ。ふふっ……君は本当に可愛いから、僕より自分の方が似合うって」
クライヴと呼ばれた青い竜は、ブレンダンがそう言えば機嫌良さげにキュルキュルと高い声で鳴いた。彼を信頼しているからこその甘えたような声音に、スイレンは思わず笑ってしまう。
気分を良くしたスイレンは、空飛ぶクライヴの鼻先にいくつもの魔法の花を出した。
クライヴは大きな口を開いて、宙に浮く花を飲み込むと、より大きな鳴き声でキュルキュルとせがむようにして鳴く。