【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
 駆けつけた騎士見習いの男の子達が、何人か掛りで青い竜へと素早く鞍を取り付けていく。

「大分上達してきたな。その調子で」

 ブレンダンは作業が終わり、傍に整列した騎士見習い達を労うと、待っていたスイレンに手を差し出した。

 恐る恐る大きな手を取ると、ぐいっと鞍の前側に横座りに座った。昨日着ていた簡素な服とは違って、今日着ているドレスではとても鞍を跨れないのだ。

「さあ、行こう。空の散歩は楽しいよ」

 ブレンダンの楽しげなその声を合図に、青い竜は建物上部にある四角い空に向かって大きく飛翔した。



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