【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「ワーウィック。あのね。お願いがあるの。クラリス様を助けるために、薬となる薬草の生えている高山まで、連れて行って貰える?」

 両手を組んでお願いをすると、ワーウィックはもちろんっと言いたげに胸を張った。

 了承を表すようにスイレンが自分の体に登りやすいようにと、体を傾けて倒してくれる。

 今は安定して騎乗出来る鞍はないが、鞍をつける前段階の簡易的なものなのだろうか。革で造られたロープが幾つかの金具で、身体に留められている。

(これにしがみつけば、何とかなるかな……)

 上空を飛行するには心許ないとは言え、もう何か悩むような時間もない。

「行こう。ワーウィック。あなたと一緒なら、きっと夜明けまでにはここに帰って来れるわ」

 ワーウィックは、ふわっと飛翔した。

 必死にロープにしがみついているスイレンを落とさないようにと、気遣いながら浮上した。

 上空に向かうに連れて、どんどんと空気が変わる。

(今まで、誰かと一緒に騎乗していたから気にしていなかった。こうして、竜に乗って飛んでいると、空気抵抗が……)

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