婚約者の愛が重すぎるのでわからせようと思います!
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1時間後。やっとお父様を説得できた私は転移魔法を使う許可を得て、自室で転移魔法を展開していた。
足元に広がる魔法陣が青白く光っている。
あとはこの魔法を起動させれば、望む場所に転移できる。
やっと…。やっとだ。
この1時間、お父様を説得、転移魔法準備等で本当に大変だった。
そしてこの1時間でルーカスはずっとふとした瞬間に「ゾーイ」と私の名前を呼び、「会いたいな…」と何度も呟いていた。
どれだけ私に会いたいのだ、ルーカスよ。
愛が…愛が…重すぎる…。
いや、違う!
私がわからされてどうする!
ルーカスに愛の重さをわ・た・しが!
わからせるのでしょう!?
改めてそう強く決意し、転移魔法をやっと起動させる。
すると魔法陣はより一層、強い光を放ち始めた。
「お嬢様!どうか達者で!」
「頑張ってくださーい!」
メイドや従者たちが白いハンカチを健闘を祈るように振っている。
ーーー次の瞬間。