私は彼の所有物
*
「学校はどうなの」
興味無さげな声。
相変わらず裸の私と、隣でカメラを構えるケイさん。
チラリとケイさんを見れば、冷たい瞳で見返された。
「俗に言うボッチです」
「それは良かった
誰かと仲良くされちゃ困るから」
「ケイさんって無表情で怖い事言いますよね」
無表情だからなおさら怖いのかな。
広い部屋の真ん中に真っ白なバスタブがある。
私の憧れだった猫足のバスタブ。
その中で水に浸かっている私。
お湯じゃなく水。
鳥肌立っている肌を撮りたいとのケイさんからの要望。
「そう?」
「……ケイさんの写真が好きだから一緒に仕事してますけど
じゃなかったら、嫌いなタイプです
笑わないですし」
「仕事するのに笑わなきゃいけないの?
……あのさ、潜ってくれる?
息止めて」
指で潜れと指示される。
たまにケイさんの要望が怖いと思う時がある。
多分この潜れも、限界まで息をさせてもらえないんだろうな。
それでも、これでお金をもらっているのだから…と思ってしまう。
それとも、惚れた弱みというやつなのか…。
すでに寒さで震えている私は抵抗さえ出来ない。