僕ら×回目の卒業式を

ドアの奥

だんだん声が聞こえてくる。
男と…女の声。
でも…どういうわけか聞き覚えのある声だ。
空いてるドアがある。
そっと覗いた。
微かな薄明り。
モニターが大量にあって、その全てがついている。
人が2人だ。
パソコンに何か画面が映ってる。
監視カメラ?
よーく見てみる。

え?
…みんながいる。
ノアも、キリルも、ニコルも。
脱落したはずのみんながいる。
意識を失って、積み上げられている。
どういうこと?
死んだはず…
死んでないの?
どういうこと。
「ねえ」
!!!
「やっほー」
目の前にネイルがいた。
しかし、すぐに自分のするべきことを理解した。
「ねえ!!!」
ネイルを突き飛ばす。
「お兄ちゃん!」

脱落したはずのレイルがいた。
「レイル!?」
しかもいつものおとなしいレイルじゃない。
「ちょ…なんなのよこいつ!ほんとうになんなの!」
若干おてんばだ。
そんなこと気にせずにモニターを見る。
確かにみんながいた。
「これっ…」
「こないでよ!あんただれよ!」
「君こそなんだ!!!」
「!」
「これは何だ!みんないるじゃないか!!なんだ…死んだかと思ったじゃないか…じゃあみんなをかえしてよ!生きてるんだろ!返してよ!」

「こいつ…」
「まあまあ落ち着いてよ。聞いて?」
「…は?」
「確かにみんな生きてるよ。君が脱落したらみんな殺すけどね」
「くっ…」
「悪く思わないでくれたまえ。このシステムのおかげで、君はずっとデスゲームを続けられるんだよ?」
「は!?」
続けられる…?

「前のゲーム、覚えてる?」
「前のゲーム…」
前にゲームなんて…してないよ。
あれ?でもどうやって船に乗り込んだんだぼく。
「どう?思い出せないでしょ?」
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