僕ら×回目の卒業式を
「何度も何度もこの卒業式を繰り返してきたんだね?」

「みんなが生きていると知るたびに、ゲームをクリアしようとやり直し、記憶を消した」

「規制線が貼られた病院、最初はイタズラかと思ったけど…」

「ここは、正確に言えば時の時間は正常だ。君らが記憶を失っているだけで」

「だから、過去の自分が残した、メッセージだったんだね」
…ねえ。

「いやあ、君たちを大人にしたかったんだけどねえ」
「大人って?」
「…この世界はさあ、幼稚な人間がいるからこんなにも汚れているんだよ。」
「そんな…こと」
「子供の頃から大人にしておけば、きれーいにできるじゃん?ここを」
「なにいって…」
「でも君たち、全然大人になれなかったようだね。目の前のことから逃げて」
「何言ってるの?」
「はあ?」
「大人とか、子供とか…」
「事実でしょ?」
「だからって!!!」

「こんなバカなゲームをして、大人になれるわけがないでしょ!!!」
「は?」
「お前は結局、自分が考えた馬鹿な世界を人に押し付けているだけなんだよ!」
「!」
「一番子供なのは、てめえだ!!!」
「うるさい!!」
ガン!
「!?」
レイルが後ろで手を掴んで拘束してる。
「まあ、結局君を殺せばみんなが死んじゃうわけだし、ぼくは君らがうざくて仕方がないよ」
「なんなんだ」
「子供の茶番に付き合うこっちの身にもなってくれる?」
どうしよう逃げることができない。
ネイルがバールを掴んだ。

「みんなが脱落すればみんな死ぬ。これがここのルール。だから、君が死ねば、みんな一緒だね、あはは」
ネイルがバールを振りかざす。
空気を切る風が伝う。
「…っ!!」
思い切り目を瞑った。
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