過つは彼の性、許すは我の心 肆
「うん?」
「ちょっと待ってくれ」
立ち上がった獅帥君は部屋から出て行って、数分も経たない内に何かを持って戻って来る。
何だろう。
「これ…」
「うん」
「買った」
「ほう」
「綴に」
「え」
丁寧に包装されたプレゼントの箱を見せられて、一応手に取る。
「開けてもいい?」
「ああ」
若干ワクワクしながら出来るだけ破らない様にラッピングを剥がし、中の箱をゆっくりと開けた。
これは…。
「プラネタリウム?」
頷く獅帥君の前で「へー初めて見た」とくるくる丸い機械を回す。
ネットとかでお家で出来るプラネタリウムと言うものを見た事があるけれど、これもその類いの物なんだろう。
「試作品らしい」
「試作品?」
「ただのプラネタリウムじゃない」
獅帥君は出入り口のドアまで歩いて行き、電灯を消す。
「し、獅帥君?」
「綴。少し横にずれて寝てくれないか」
真っ暗な中でそう言われて、取り敢えず獅帥君が入れる分の間隔を空けてベットに横になる。
「借りるな」
「うん」
乗り上げた獅帥君が私からプラネタリウムの機械を受け取り、カチカチと音を鳴らして私と獅帥君の間に置いた。
映像が天蓋に広がって、
「わあ…」
星じゃないこれはーーー…。
「有名な画家の描いた何種類かの作品の世界観を映像に取り入れた物らしい」
絵画の世界を星代わりに取り入れた何ちゃってプラネタリウムだ。