隣国へ売られた裏聖女は黒騎士様の病を治して国も繁栄させてしまったので、帰ってこいと言われてももう帰してもらえません
「アルバート殿下も国王も、俺とセイラが離婚するなんてあり得ないと言ってくださっている。グレイブス公爵の言葉には耳を向ける必要はないとも言ってくださってるんだ。セイラは何も気にする必要はない、大丈夫だ。……それとも、セイラは俺と離婚したい?」
セイラの瞳をじっと見つめるダリオスのエメラルド色の瞳は強く、だか微かに不安の色を隠している。
「そんな、そんなこと絶対にありません……!」
セイラが思わずそう言うと、ダリオスはほっとしたように微笑み、セイラの両手をさらに強く握りしめる。さっきまで微かにあった不安の色は消え、燃え盛るような熱さだけがダリオスの瞳には残っていた。
「よかった。もしもセイラが俺を嫌いになって本心で俺と別れたいと願うならば、その気持を尊重したい。だが……もし本心からではなく、セイラがユリア嬢の気持ちを重んじ国のためを思って俺と別れるなんて言ったなら、俺は絶対にセイラと別れたりしない。どんな手を使ってでも、セイラを繋ぎ止めるつもりだ。でも、それをしなくて良いならホッとした」
セイラの頬にそっと片手を添える。ダリオスに触れられた頬にはダリオスの手の熱さが移り、なぜか今にもその熱さで溶けてしまいそうなほどだ。
「セイラ、俺は君がいないとダメなんだ。君のいない人生なんて考えられない。俺とセイラを引き離そうとする人間は誰であろうと許すつもりはない」
(ダリオス様……)
ダリオスの深く熱い思いがセイラの心にじんわりと伝わっていく。それは最初仄かな暖かさだったはずなのに、いつの間にか焼け焦げてしまいそうなほどの熱さに変わっていた。
「私も、ダリオス様がいない人生なんて考えられません。ダリオス様と離れるくらいなら聖女なんて辞めてしまいたい。……そんなこと、思ってはいけないことだとわかっています。それでも、そう思えてしまうほど、ダリオス様のことがー―」
セイラの言葉を遮るように、感極まったダリオスはセイラの唇へ食らいつく。そしてそのまま、思いをぶつけ合うようなキスが始まった。
セイラの瞳をじっと見つめるダリオスのエメラルド色の瞳は強く、だか微かに不安の色を隠している。
「そんな、そんなこと絶対にありません……!」
セイラが思わずそう言うと、ダリオスはほっとしたように微笑み、セイラの両手をさらに強く握りしめる。さっきまで微かにあった不安の色は消え、燃え盛るような熱さだけがダリオスの瞳には残っていた。
「よかった。もしもセイラが俺を嫌いになって本心で俺と別れたいと願うならば、その気持を尊重したい。だが……もし本心からではなく、セイラがユリア嬢の気持ちを重んじ国のためを思って俺と別れるなんて言ったなら、俺は絶対にセイラと別れたりしない。どんな手を使ってでも、セイラを繋ぎ止めるつもりだ。でも、それをしなくて良いならホッとした」
セイラの頬にそっと片手を添える。ダリオスに触れられた頬にはダリオスの手の熱さが移り、なぜか今にもその熱さで溶けてしまいそうなほどだ。
「セイラ、俺は君がいないとダメなんだ。君のいない人生なんて考えられない。俺とセイラを引き離そうとする人間は誰であろうと許すつもりはない」
(ダリオス様……)
ダリオスの深く熱い思いがセイラの心にじんわりと伝わっていく。それは最初仄かな暖かさだったはずなのに、いつの間にか焼け焦げてしまいそうなほどの熱さに変わっていた。
「私も、ダリオス様がいない人生なんて考えられません。ダリオス様と離れるくらいなら聖女なんて辞めてしまいたい。……そんなこと、思ってはいけないことだとわかっています。それでも、そう思えてしまうほど、ダリオス様のことがー―」
セイラの言葉を遮るように、感極まったダリオスはセイラの唇へ食らいつく。そしてそのまま、思いをぶつけ合うようなキスが始まった。