隣国へ売られた裏聖女は黒騎士様の病を治して国も繁栄させてしまったので、帰ってこいと言われてももう帰してもらえません
どうして急にそんなことを聞くのだろうか。セイラが戸惑っていると、ダリオスは苦しげに言葉を続ける。
「今、ポリウスは君がいなくなってから状況が良くないそうだ。君の双子の妹君が聖女の力を使えず、災害や流行病が蔓延している。どうやら、ポリウスの国王と聖女は君を呼び戻そうとしているらしい」
「そんな……!」
ルシアは自分だって聖女の力を使うことができると自信満々に言っていた。だが、実際はやはり使えなくなっていたのだ。自分がレインダムに来たことで、ポリウスは危機に瀕している。その事実に、セイラは目の前が真っ暗になるようだった。
(ルシアが聖女の力を使えない……?私がルシアの代わりにずっと聖女の力を使ってきたから?今、ポリウスがそんなことになってしまっているのは、もしかして私のせい?)
「近々、恐らくはポリウスから使者が来るだろう。だが、君は俺の妻であり、今はこの国の聖女でもある。レインダムの国王と俺の許可なしにはポリウスに帰すことはできない。君がもし、ポリウスに帰りたいと願っても、だ。しかし、俺の腕が治ってしまえば話は変わってくるかもしれない。君がレインダムへ売られた理由は、俺の腕を治すことだ。ポリウスの国王はこのことを知らないが、我が国の王は俺の腕が治れば君を帰しても良いと思っているだろう。当初はその予定だったのだから」
苦しげに、ダリオスは言葉を一つ一つ吐いていく。セイラはただその言葉を唖然として聞いていることしかできなかった。
「でも、俺は君を帰したくない。こんなことを急に言われて君は困るだろう。それでも、俺は君をポリウスへ渡したくない。俺の腕が治ってもだ。君はこの国に必要で、……何より、俺にとっても必要な人だからだ」
(……え?ダリオス様にとって、私が、必要な人?腕が治っても?それは一体……)
ダリオスの言葉に困惑するセイラを、ダリオスは真剣な顔でじっと見つめる。
「君はどうしたい?君の気持ちが知りたい。お願いだ、教えてくれ。君の本当の気持ちを」
「今、ポリウスは君がいなくなってから状況が良くないそうだ。君の双子の妹君が聖女の力を使えず、災害や流行病が蔓延している。どうやら、ポリウスの国王と聖女は君を呼び戻そうとしているらしい」
「そんな……!」
ルシアは自分だって聖女の力を使うことができると自信満々に言っていた。だが、実際はやはり使えなくなっていたのだ。自分がレインダムに来たことで、ポリウスは危機に瀕している。その事実に、セイラは目の前が真っ暗になるようだった。
(ルシアが聖女の力を使えない……?私がルシアの代わりにずっと聖女の力を使ってきたから?今、ポリウスがそんなことになってしまっているのは、もしかして私のせい?)
「近々、恐らくはポリウスから使者が来るだろう。だが、君は俺の妻であり、今はこの国の聖女でもある。レインダムの国王と俺の許可なしにはポリウスに帰すことはできない。君がもし、ポリウスに帰りたいと願っても、だ。しかし、俺の腕が治ってしまえば話は変わってくるかもしれない。君がレインダムへ売られた理由は、俺の腕を治すことだ。ポリウスの国王はこのことを知らないが、我が国の王は俺の腕が治れば君を帰しても良いと思っているだろう。当初はその予定だったのだから」
苦しげに、ダリオスは言葉を一つ一つ吐いていく。セイラはただその言葉を唖然として聞いていることしかできなかった。
「でも、俺は君を帰したくない。こんなことを急に言われて君は困るだろう。それでも、俺は君をポリウスへ渡したくない。俺の腕が治ってもだ。君はこの国に必要で、……何より、俺にとっても必要な人だからだ」
(……え?ダリオス様にとって、私が、必要な人?腕が治っても?それは一体……)
ダリオスの言葉に困惑するセイラを、ダリオスは真剣な顔でじっと見つめる。
「君はどうしたい?君の気持ちが知りたい。お願いだ、教えてくれ。君の本当の気持ちを」