1度ならず2度までも君に恋をする
翌日も仕事があるため、二十三時にはベッドに入り眠りに落ちたけれど、ふとした瞬間に意識が浮上した。隣に手を伸ばしても、そこにはあるはずの彼の体温がなかった。
寝惚けたまま枕元のスマートフォンを探り当て、電源ボタンを押す。暗闇の中に浮かび上がった画面は、深夜一時を指していた。
リビングにいるのかもしれない。そう思い、私は静かにベッドを抜け出すと、足音を忍ばせて寝室のドアを開けた。
リビングを覗き込むと、部屋の隅にあるデスクが青白い光の中にいた。天井の電気は消され、デスクライトだけが彼の横顔を照らしている。真紘くんは眼鏡をかけたまま、ノートパソコンの画面を見つめていた。
彼は本来、仕事を家に持ち込むタイプではなかった。オンとオフをはっきりと分け、プライベートな時間と空間を大切にする人。その彼が、深夜にこうして一人で画面に向かっている。これまで一度もなかった異常な光景だった。
彼が今、何に追い詰められ、何に苦しんでいるのか。
本当に、私には何もできないのか。
声を掛けるか悩んだ。きっと彼は私に気付けば私を優先しようとしてくれる。ここで彼に声をかけて休ませるほうがいいのか、そっとしておいた方がいいのか悩んだけれど、結局何も声を掛けず寝室に戻った。
寝惚けたまま枕元のスマートフォンを探り当て、電源ボタンを押す。暗闇の中に浮かび上がった画面は、深夜一時を指していた。
リビングにいるのかもしれない。そう思い、私は静かにベッドを抜け出すと、足音を忍ばせて寝室のドアを開けた。
リビングを覗き込むと、部屋の隅にあるデスクが青白い光の中にいた。天井の電気は消され、デスクライトだけが彼の横顔を照らしている。真紘くんは眼鏡をかけたまま、ノートパソコンの画面を見つめていた。
彼は本来、仕事を家に持ち込むタイプではなかった。オンとオフをはっきりと分け、プライベートな時間と空間を大切にする人。その彼が、深夜にこうして一人で画面に向かっている。これまで一度もなかった異常な光景だった。
彼が今、何に追い詰められ、何に苦しんでいるのか。
本当に、私には何もできないのか。
声を掛けるか悩んだ。きっと彼は私に気付けば私を優先しようとしてくれる。ここで彼に声をかけて休ませるほうがいいのか、そっとしておいた方がいいのか悩んだけれど、結局何も声を掛けず寝室に戻った。