1度ならず2度までも君に恋をする
お昼時、私は社食の喧騒の中で、一人考え事に没頭していた。目の前の塩ラーメンを箸で持ち上げたまま、視線は一点に固定され、麺は空中で静止している。
気になることがあっても踏み込めず、彼の「なんでもない」という言葉を飲み込んでしまう自分。そんな臆病さが、今はひどくもどかしくて、自分自身に腹が立ってくる。この状況を、どうにかして打破したい。
これからどう動くべきか。ぐるぐると思考を巡らせていると、不意に視界が陰った。顔を上げると、そこには佐久間さんが「よっ」とお盆を持ったまま声をかけてきて、テーブルにお盆を置き椅子を引く。
「ここいい?もう座ってるけど」
「いいですよ。一人のランチも寂しいので」
「朝比奈がいないもんな」
「そうなんです。夏帆ちゃんは向こうでもうランチを一緒にする相手見付けちゃってるみたいで寂しいです」
「上手くやれてるなら良い事じゃん」
笑う佐久間さんにつられて、重苦しさが少しだけ軽くなり、釣られて笑った。
「クリエイティブ局大変らしいね。インフル」
「やばいですよ。思った以上にダウンしてて」
「それに比べ、今案件も増えてるしな。人手不足もあって時期はクライアントと調整して、待ってもらってるところとか断ったところもあるけど、それでも追いつかない」
「お互いに大変ですね」
私は苦笑いを浮かべながら、ようやく少し伸びてしまったラーメンを口に運んだ。
昨夜の真紘くんの姿が、人で不足と関係あるのか。調整して断っている案件もある中で、なぜ彼はあんなに必死に、深夜まで資料に食いついていたのか。
「あの、佐久間さん」
「ん?」
真紘くんから聞かずして、佐久間さんから聞いていいものか、少し躊躇う。
気になることがあっても踏み込めず、彼の「なんでもない」という言葉を飲み込んでしまう自分。そんな臆病さが、今はひどくもどかしくて、自分自身に腹が立ってくる。この状況を、どうにかして打破したい。
これからどう動くべきか。ぐるぐると思考を巡らせていると、不意に視界が陰った。顔を上げると、そこには佐久間さんが「よっ」とお盆を持ったまま声をかけてきて、テーブルにお盆を置き椅子を引く。
「ここいい?もう座ってるけど」
「いいですよ。一人のランチも寂しいので」
「朝比奈がいないもんな」
「そうなんです。夏帆ちゃんは向こうでもうランチを一緒にする相手見付けちゃってるみたいで寂しいです」
「上手くやれてるなら良い事じゃん」
笑う佐久間さんにつられて、重苦しさが少しだけ軽くなり、釣られて笑った。
「クリエイティブ局大変らしいね。インフル」
「やばいですよ。思った以上にダウンしてて」
「それに比べ、今案件も増えてるしな。人手不足もあって時期はクライアントと調整して、待ってもらってるところとか断ったところもあるけど、それでも追いつかない」
「お互いに大変ですね」
私は苦笑いを浮かべながら、ようやく少し伸びてしまったラーメンを口に運んだ。
昨夜の真紘くんの姿が、人で不足と関係あるのか。調整して断っている案件もある中で、なぜ彼はあんなに必死に、深夜まで資料に食いついていたのか。
「あの、佐久間さん」
「ん?」
真紘くんから聞かずして、佐久間さんから聞いていいものか、少し躊躇う。