1度ならず2度までも君に恋をする
 二人で抱きしめ合っていると、不意に、トン、トンと窓を叩く小さな音が聞こえた。その音に導かれるようにして、私達は顔を見合わせ、窓の外へと視線を向ける。誘われるまま窓辺に歩み寄ると、夜の空から細い雨筋が光っていた。

 私達にとって、雨はいつも幸せな出来事のそばにある象徴だった。こんな人生の節目にまで、律儀に雨を降らせ、私達を祝福しに駆けつけてくれたらしい。

 そのことがあまりに可笑しくて、どちらからともなく、私達は自然と顔を見合わせて笑った。


「雨人間カップル?」

「これからは夫婦でしょ」


 そんな風に軽口を叩き合いながら、心地いい雨音に包まれて、私たちはこれからの未来を語った。

 一度は離れ離れになった恋だけど、こうしてまた巡り合えた。

 きっと何度離れ離れになっても、私達は何度でも雨に導かれるように、何度でも恋をする。



End.
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