何度でも君と忘れられない恋をする
story1
天性のヒロイン
人を好きになって、その人と結ばれる確率って、一体どのくらいなのだろう。
そんなロマンチストなことを考えるようになったのも、全部君と出会ってから。
僕の世界に突然現れた、天性のヒロイン。
君と結ばれるのは、僕だけがいい。そんな欲張りな気持ちを教えてくれたのは、君だったね–––。
*
もうすぐでチャイムが鳴る頃だからか、周りの生徒たちは小走りで僕の横を通り過ぎていく。
「おーい、藍原。ちんたら歩いてると、遅刻すっぞ」
のんびりと歩いていた僕の背中を後ろから叩いてきたのは、スポーツバッグを肩から下げたサッカー部部長、伊倉翔太。
明るくクラスの人気者でもある伊倉は、単純バカだけど小さい頃から続けているらしいサッカーの腕は抜群な才能の持ち主。
そんな彼とは中二になってから同じクラスになり、出席番号が前後だったことから仲良くなって今では一番話す間柄となった。
「僕のことは置いて先に行っていいよ。冬休み明けの登校日ほどだるいものはないよ。体は正直だから走る気力がないんだ」
「何言ってんだよ。昨日休んでたくせに」
がっと首に腕を回され、思わずうっとうめく。
運動部の謎な距離の近さにはどうもいまだに慣れない。というか、やめてほしい。
「仕方ないだろ。熱で寝込んでたんだから」
そんなロマンチストなことを考えるようになったのも、全部君と出会ってから。
僕の世界に突然現れた、天性のヒロイン。
君と結ばれるのは、僕だけがいい。そんな欲張りな気持ちを教えてくれたのは、君だったね–––。
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もうすぐでチャイムが鳴る頃だからか、周りの生徒たちは小走りで僕の横を通り過ぎていく。
「おーい、藍原。ちんたら歩いてると、遅刻すっぞ」
のんびりと歩いていた僕の背中を後ろから叩いてきたのは、スポーツバッグを肩から下げたサッカー部部長、伊倉翔太。
明るくクラスの人気者でもある伊倉は、単純バカだけど小さい頃から続けているらしいサッカーの腕は抜群な才能の持ち主。
そんな彼とは中二になってから同じクラスになり、出席番号が前後だったことから仲良くなって今では一番話す間柄となった。
「僕のことは置いて先に行っていいよ。冬休み明けの登校日ほどだるいものはないよ。体は正直だから走る気力がないんだ」
「何言ってんだよ。昨日休んでたくせに」
がっと首に腕を回され、思わずうっとうめく。
運動部の謎な距離の近さにはどうもいまだに慣れない。というか、やめてほしい。
「仕方ないだろ。熱で寝込んでたんだから」
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