何度でも君と忘れられない恋をする
慌てて謝るが、顔を上げた倉木は僕と目が合うとなぜかきっと鋭く睨みつけてきた。

そしてそのまま無視をして僕の横を通り過ぎると、廊下を歩いていってしまった。


「…なんか僕、倉木に嫌われてる気がするんだよね」

「ぽいな。なんかしちゃったんじゃね?」


倉木とも一年生の頃から同じクラスではあるけど、あまり話した記憶がない。

…いや、一度だけ、何かを話した気がするけど…思い出せないな。

とにかく、なぜか嫌われているのか僕に対しての接し方だけ冷たい気がするのだ。

気がついていないだけで、何か嫌われるようなことをしてしまったのだろうか?


「…ん?」


ふと、窓際の僕の席に人だかりができていて、何事かと目を丸くする。

…正確には、僕の隣の席を数人のクラスメイトたちが囲んでいた。


「誰、あの子?」


先に自席に着いた伊倉は肩からスポーツバックを下ろし、中から教科書などを出していた。

その腕を無意識に何度も叩く。
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