俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
 腕のなかのこのひとを生涯守りぬくことを、丈一郎は誓ったのだった。

 丈一郎は、バッグを持つほうの手を彼女の背中に回したまま、新しい輝きの加わった左手で彼女の頬に触れてみる。

 かがやく瞳が、丈一郎を、捉えている。

 どんな宝石よりも美しい、彼女の瞳が。

 思考よりも口が先に動いた。

「やべえ、……キスしてえ」

「だめだよ、けいちゃん」その魅惑的な唇が開く。彼女は、自分の言動が、どれだけ丈一郎を誘惑しているかを知らない。たぶん、一生知らないままだろう。

 どうやら、スーパーの客が皆見ている。通りざま、露骨に見てくる男もいた。

 それらは、丈一郎の突きあげる思いを妨げるなんの障壁ともならない。

 鼓動が速まり、息が苦しくなるのを感じたまま、彼女の頭の後ろを撫でた。上向く彼女の顔が、どこまでも愛おしい。

 彼女も、同じ思いを共有しているのだろう。切なげにかたちのよい眉が歪む。「けいちゃんお願い……、おうちまで、待って」

「帰ったら、おれのして欲しいこと、フルコースでしてくれる?」

 〇〇〇〇〇に〇〇〇〇に〇〇〇とか全部全部。
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