俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
「東京にだって、いろんな人間がいるよ。お金を支払うのに時間のかかるおばあちゃんだっているし、やたら店員に話しかけるおじいさんもいる。別に、ぼくらは、慣れてる。
二十秒程度待たされようが、別にぼくらはどうとも思わない」
一分や十分だったら別だけどね、と誠治は内心でつけ足した。
「そう言ってもらえて、……ほっと、しました……」やっと、彼女が白い歯を見せる。その笑顔は、思いのほかチャーミングだった。着痩せする胸を押さえるその動きも、誠治は気になってしまった。「一条先輩て、……優しいんですね」
誠治は、こころのなかで返事をした。
どんくさいきみを放っておけなかっただけだ。
「いいから、食べよう」誠治は手つかずのハンバーガーを手に取る。彼女はジュースにすら手をつけていない。「きみも、食べよう。これからは、いちいち断りを入れないで食べていいからね。人間関係とは、そういうものだ」
「分かりました」また、笑顔。そうやって笑っていれば結構可愛いのに。
あと、髪も切れば?
服の趣味も、どうにかしたら。
二十秒程度待たされようが、別にぼくらはどうとも思わない」
一分や十分だったら別だけどね、と誠治は内心でつけ足した。
「そう言ってもらえて、……ほっと、しました……」やっと、彼女が白い歯を見せる。その笑顔は、思いのほかチャーミングだった。着痩せする胸を押さえるその動きも、誠治は気になってしまった。「一条先輩て、……優しいんですね」
誠治は、こころのなかで返事をした。
どんくさいきみを放っておけなかっただけだ。
「いいから、食べよう」誠治は手つかずのハンバーガーを手に取る。彼女はジュースにすら手をつけていない。「きみも、食べよう。これからは、いちいち断りを入れないで食べていいからね。人間関係とは、そういうものだ」
「分かりました」また、笑顔。そうやって笑っていれば結構可愛いのに。
あと、髪も切れば?
服の趣味も、どうにかしたら。