俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
 やれやれ、と首を振る。検索結果は質問板や個人ブログばかりで、専門家が書いたのはゼロ。素人意見のみ。プロフェッショナルの意見が欲しかったのに、その手のページは見つからなかった。つまり、専門家がそう判断したということ。書くまでもない、或いは書く必要がない、と。

『育児はリフレッシュと手助けが必要』

 が、世の中の流れがそう来ているなら従うほかあるまい。ひとまず、丈一郎はそう結論したのだった。

 * * *

 優香が泣き始めて一時間が経過。丈一郎は、空腹を感じた。もう、十九時を過ぎている。いまから買い物に出かけるのもだるいし、やはり、出前で済ませるべきだろう。

 そう決断し、寝室に入ると寝ていた。二人とも。

 いったいなんなのだろう。優香はともかく、綾乃は昼寝をする小さな子どもじゃあるまいし、寝過ぎじゃないのか。すこし、腹を立て、丈一郎は綾乃の肩を揺さぶった。「なあ、綾乃。飯、なんにする?」

「う、うん……ちょっと、いま、寝かせて……」
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