俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
――貞淑な妻はしたたかである。表面上は『夫に従順な妻』を演じつつも裏で夫をコントロールする妻の多いこと。気づかぬ夫の多いこと。……滅多に怒らぬ夫というのは大概仕事において絶対的なプライドを抱いている。よってそこを突くのはどんな場合でもアウト。必ずや相手を傷つける台詞もアウト。敵に回すのではなく味方につける手法は新しい環境で友達を作るときとおんなじ。生活する上でどうしても我慢できないことのうえから二番目辺りから小出しにしていくのがコツである。ときには、一撃で仕留めるのもアリだが。ハンターのごとく。――結婚とは、見方を変えれば、権力維持の戦争である。伊藤整の指摘した通り。