俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
……ひょっとしたら。彼は。寝室のほうから聞こえてくる我が子の泣き声と。窓のほうから聞こえてくる他人の赤ちゃんの泣き声の二重奏。かつ、家庭内での孤独。豹変した妻。……相当、苦しめられていたのかもしれない――。仮に、そうだったとしても、絶対に不満を述べ立てる性格のひとではないのだが。けいちゃんは。けいちゃんも。
(我慢、――してたんだ……)
自分はなにを見ていたのだろう。当たり散らすばっかりで。寝室で寝かしつけをしているのに居間で大音量でライブ映像なんか見てる丈一郎の態度に怒りで頭を沸騰させ、いい加減にしてよ! 大きな音を立ててドアを閉め、――自分の世界に、閉じこもっていた。自分が怒るのは正当な理由があったのだがほかにもっとやり方があったのかもしれない。
自分がなにに対して追い詰められており。なにに対して怒っているのか説明するだけでも――違ったろうに。
ときに、夫婦関係を維持させるうえで、不満を定期的に噴出させるのも効果的ではある。でなければ一生相手は気づかない。権力のバランスがパートナー同士であまりに不均衡では、平穏な結婚生活の維持は難しい。
(我慢、――してたんだ……)
自分はなにを見ていたのだろう。当たり散らすばっかりで。寝室で寝かしつけをしているのに居間で大音量でライブ映像なんか見てる丈一郎の態度に怒りで頭を沸騰させ、いい加減にしてよ! 大きな音を立ててドアを閉め、――自分の世界に、閉じこもっていた。自分が怒るのは正当な理由があったのだがほかにもっとやり方があったのかもしれない。
自分がなにに対して追い詰められており。なにに対して怒っているのか説明するだけでも――違ったろうに。
ときに、夫婦関係を維持させるうえで、不満を定期的に噴出させるのも効果的ではある。でなければ一生相手は気づかない。権力のバランスがパートナー同士であまりに不均衡では、平穏な結婚生活の維持は難しい。