俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
四歳児に特有のまんまるのほっぺを膨らませ、まんまるいまっくろな瞳を極限まで見開かせ、おたまですくったホットケーキミックスの液体を――
投入。
「じゅわー!」
きゃあきゃあ、と少女たちが騒ぎ出す。下の子のそばについている綾乃は、すかさず火傷せぬよう腕でガードをかける。「愛ちゃん。ここ熱いから気をつけるんだよ」
「はぁーい!」――返事だけは一丁前。
本当は、安全面を加味すると、テーブルにホットプレートなど出さずに、上の子と二人っきりで台所でフライパンで焼きたいところだが。それだと上の子も下の子も納得しない。あいもやくー! と言ってきかないのだ。……四歳児と二歳児は単体でも恐ろしいのに。タッグを組まれるとなおのこと恐ろしいものがある。叶姉妹よりも無敵だ。
というわけで、愛花にもおたまを握らせてやる。意図的にちょっと怖めの顔を作り、「この、黒いの、絶対触っちゃ駄目だよ。ほんとに駄目だよ」と言い聞かせる。
ぴあー。
じゅ。じゅー。
……音がしたのではなく上の子・優香が言っただけの話である。「パパー! はやくきてー! ホットケーキやけちゃうよお!」
投入。
「じゅわー!」
きゃあきゃあ、と少女たちが騒ぎ出す。下の子のそばについている綾乃は、すかさず火傷せぬよう腕でガードをかける。「愛ちゃん。ここ熱いから気をつけるんだよ」
「はぁーい!」――返事だけは一丁前。
本当は、安全面を加味すると、テーブルにホットプレートなど出さずに、上の子と二人っきりで台所でフライパンで焼きたいところだが。それだと上の子も下の子も納得しない。あいもやくー! と言ってきかないのだ。……四歳児と二歳児は単体でも恐ろしいのに。タッグを組まれるとなおのこと恐ろしいものがある。叶姉妹よりも無敵だ。
というわけで、愛花にもおたまを握らせてやる。意図的にちょっと怖めの顔を作り、「この、黒いの、絶対触っちゃ駄目だよ。ほんとに駄目だよ」と言い聞かせる。
ぴあー。
じゅ。じゅー。
……音がしたのではなく上の子・優香が言っただけの話である。「パパー! はやくきてー! ホットケーキやけちゃうよお!」