俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
 * * *


「まあ。お客様、とてもよくお似合いで……」

 ブラジャーに『似合う』もなにも、あるのだろうか。

 とはいえ、目の前の店員は優雅に微笑し、店員の隣に立つ丈一郎は明らかに嬉しそうだ。やっぱ綾乃、色が白いからそういう色似合うぜ、と得意げに言っている。

 彼氏と下着を買ったことのない綾乃には分からなかったが、昨今、彼氏とブラジャーを買いに来る女性は珍しくないそうだ。店員がそう言っていた。よって、サイズがE65に確定したのちは、ひたすらに彼氏が選んだブラジャーを試着し続けている。ブラジャーの種類によって微妙にサイズが違うらしく、なかにはF65がジャストサイズのものもあった。

 綾乃は、下着には特にこだわりはなかった。
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