俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
失恋をし、丈一郎と結ばれた日に行ったスーパーで、丈一郎は赤いピーマンを手に取ると神妙な顔をする。「いままでつけてた下着ってどうすんの? 処分?」
「だろうね」カートを引く綾乃は即答する。と、
「……おれにくんない?」
「なにに使うの」
けろりとした顔で丈一郎はピーマンを棚に戻す。「そのブラおかずにするっつったら、引く?」
「引くっていうか、軽くびっくり……」別に、男性の自慰行為に抵抗があるというわけではない。綾乃の頭に先ず過ぎったのは疑問だ。連日最低でも二時間セックスしているというのに、そんな暇があるのか? ――いや。
綾乃は小首を傾げた。
(性行為と自慰は、別物なのだろうか……?)
ということなら、綾乃は、積極的に部屋をあけるべきなのかもしれない。丈一郎とつきあい始めてからの半年間。彼は綾乃のマンションに入り浸り、もとい、こもりっきりで。外に出る以外のすべての時間は絡み合っている。
「嘘だよ」
後ろから両手でウエストを捕まれ。「わ」と綾乃は声を出してしまった。
「だろうね」カートを引く綾乃は即答する。と、
「……おれにくんない?」
「なにに使うの」
けろりとした顔で丈一郎はピーマンを棚に戻す。「そのブラおかずにするっつったら、引く?」
「引くっていうか、軽くびっくり……」別に、男性の自慰行為に抵抗があるというわけではない。綾乃の頭に先ず過ぎったのは疑問だ。連日最低でも二時間セックスしているというのに、そんな暇があるのか? ――いや。
綾乃は小首を傾げた。
(性行為と自慰は、別物なのだろうか……?)
ということなら、綾乃は、積極的に部屋をあけるべきなのかもしれない。丈一郎とつきあい始めてからの半年間。彼は綾乃のマンションに入り浸り、もとい、こもりっきりで。外に出る以外のすべての時間は絡み合っている。
「嘘だよ」
後ろから両手でウエストを捕まれ。「わ」と綾乃は声を出してしまった。