俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
「豆腐、……そろそろ、いっていいかな」とわたしが鍋に箸を伸ばすと、視界に大きな手のひらが入る。箸を持っていたはずの彼の手だ。「ああ、いい、おれ、取ってくるから座ってて。台所の引き出しにあんよね、豆腐すくうやつ」
「うん……」
きびきびと動く彼の後ろ姿を見る。手、……大きかったなあ。
身長が大きいと手もやっぱり大きい。
ということは、やっぱりあれも……。
なにを連想しているんだこの失恋女め。
「……なに笑ってんの」目ざとく彼がそんなわたしの笑みに気づく。「はい。皿よこせ」
「……ありがと」
そして彼はわたしのグラスにビールを注いでくれた。よく、気の回る男だ。
土鍋から立つ湯気の向こうに見える男は、正直、見てくれはいい。
性格もいい。
だけれど、……
思考を打ち止めにし、熱いうちに彼のよそってくれた具材を口に放り込む。水菜。もやしのしゃきしゃきした食感と、ほろっとした豆腐の柔らかさとポン酢の酸味が相まって、
「なにこれ。超絶美味しい」
「うん……」
きびきびと動く彼の後ろ姿を見る。手、……大きかったなあ。
身長が大きいと手もやっぱり大きい。
ということは、やっぱりあれも……。
なにを連想しているんだこの失恋女め。
「……なに笑ってんの」目ざとく彼がそんなわたしの笑みに気づく。「はい。皿よこせ」
「……ありがと」
そして彼はわたしのグラスにビールを注いでくれた。よく、気の回る男だ。
土鍋から立つ湯気の向こうに見える男は、正直、見てくれはいい。
性格もいい。
だけれど、……
思考を打ち止めにし、熱いうちに彼のよそってくれた具材を口に放り込む。水菜。もやしのしゃきしゃきした食感と、ほろっとした豆腐の柔らかさとポン酢の酸味が相まって、
「なにこれ。超絶美味しい」