Sign &Attraction


「…前田くん。」


視線を向けた先には高校のバレー部の後輩である前田くんが立っていた。


「1人ですか?まさか失恋したとか?」


この男は本当に無神経にも程がある。


「……あなたこそ、どうしたの?その頬」


苛立つ気持ちを抑えて冷静を保ちビールを口に運ぶ


「ぁ、いや…ちょっと彼女を怒らせちゃったみたいで」


そう言って前田は気まずそうにアハハと笑いながら少し赤くなった頬を気にしながら「フラれちゃいましたね。」と続ける。


ふーん…


「相変わらずね。」


本当にこの人は高校の時からチャラチャラとよく遊ぶし、時間にはルーズで練習や試合には遅刻してくるし、夏休みで部活がない日に部活しに来てるし、逆に部活がある日には「寝坊しました。」と言って練習には来ないし…


当時、部活は男子と女子で分かれてたけどキャプテンをしていた私は当時から彼によく怒っていた。


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