Special Day
「千紘、千紘?そろそろ起きて」


「んぅ〜」


「何されてもいいの?」


「えっ?」




千紘が寝てから30分くらい経って、

俺の言葉を聞いて、ばっ、と飛び起きる千紘。


すぐには状況を把握できてないらしく、きょろきょろ。




「えっ〜と?」


「映画観たあと寝たんだよ」


「……ご、ごめん」


「大丈夫」




すごく申し訳なさそうな顔をしているけど、寝顔も見れたし俺的には得。



そこで千紘は自分の首にかかっているものに気づいたらしい。




「これ、ネックレス?」


「そうだよ。今日ホワイトデーでしょ?」




雪の結晶の形のネックレス。真ん中には小さな水晶がついている。


そのネックレスをじっと見つめている千紘。


心なしか目がきらきらしているから気に入ってくれたんだと思う。




「めっちゃかわいい。ありがと、伊織」


「ん。気に入ってくれたならよかった」


「デザインが私の好みぴったり!」




千紘が普段よくつけてるアクセサリーや、お店で目がいっているものを参考にしたからそりゃあね。


どうせあげるなら気に入ってもらいたいでしょ。
< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop