第4部 夜明けが世界を染めるころ、悪意の見える伯爵令嬢は王子の執着から逃れられない
誕生日パーティー
私、ティアナ18歳の誕生日当日。
朝から使用人たちがバタバタと駆け回る音が屋敷中に響いている。
ふと前日のことを思い出す。
仕事を遅くまでやろうとして、私はつい徹夜しそうになったのだ。
「ダメです。寝てください」
ユウリに力強く言われた瞬間、少しだけムッとしたのも束の間、私は逆らえなかった。
「で、でも……」
「ダメです。明日は貴女が主役です。目のクマや乾燥は許されません」
そのやりとりを思い出すと、自然と頬が緩む。
おかげで今朝の私の顔は、昨日までの疲れや緊張を微塵も感じさせない、スッキリとした笑顔を浮かべている。
鏡に映る自分を見ながら、心の奥でちょっとだけドキドキする。
挨拶回りは、大変だけど――
それでも少し胸は躍る。
コンコンとノックが聞こえる。
「お嬢様、おはようございます」
「おはよう、ユウリ」
「スッキリした顔で安心しました」
「なによそれ」
思わずクスッと笑ってしまう。
「お誕生日おめでとうございます」
ユウリが頭を下げる。
「ありがとう」
嬉しさが胸にじんわり広がる。
「これは…私からです」
そう言って手渡された細長い箱を、私はそっと受け取る。
「開けてもいい?」
「はい」
頷くユウリの視線に、自然と笑みがこぼれる。
そっと箱を開けると、中には上質な万年筆が収まっていた。
「ありがとう!持ちやすいね。描きやすそうだし、仕事も捗るよ!」
思わず笑顔で声に出すと、胸がふわりと温かくなる。
ユウリもほっとしたように微笑み、
「喜んでいただけてよかったです
ですが、仕事もほどほどで」
と言った。
その瞳が優しく輝くのを見て、私も心の底から嬉しさがこみ上げる。
朝から使用人たちがバタバタと駆け回る音が屋敷中に響いている。
ふと前日のことを思い出す。
仕事を遅くまでやろうとして、私はつい徹夜しそうになったのだ。
「ダメです。寝てください」
ユウリに力強く言われた瞬間、少しだけムッとしたのも束の間、私は逆らえなかった。
「で、でも……」
「ダメです。明日は貴女が主役です。目のクマや乾燥は許されません」
そのやりとりを思い出すと、自然と頬が緩む。
おかげで今朝の私の顔は、昨日までの疲れや緊張を微塵も感じさせない、スッキリとした笑顔を浮かべている。
鏡に映る自分を見ながら、心の奥でちょっとだけドキドキする。
挨拶回りは、大変だけど――
それでも少し胸は躍る。
コンコンとノックが聞こえる。
「お嬢様、おはようございます」
「おはよう、ユウリ」
「スッキリした顔で安心しました」
「なによそれ」
思わずクスッと笑ってしまう。
「お誕生日おめでとうございます」
ユウリが頭を下げる。
「ありがとう」
嬉しさが胸にじんわり広がる。
「これは…私からです」
そう言って手渡された細長い箱を、私はそっと受け取る。
「開けてもいい?」
「はい」
頷くユウリの視線に、自然と笑みがこぼれる。
そっと箱を開けると、中には上質な万年筆が収まっていた。
「ありがとう!持ちやすいね。描きやすそうだし、仕事も捗るよ!」
思わず笑顔で声に出すと、胸がふわりと温かくなる。
ユウリもほっとしたように微笑み、
「喜んでいただけてよかったです
ですが、仕事もほどほどで」
と言った。
その瞳が優しく輝くのを見て、私も心の底から嬉しさがこみ上げる。