完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~
「……あ」

ばっちり目が合う。

「おはようございます……」

思わず正座してしまう。

「……なんで正座してんだよ」

少し掠れた声で、呆れたように言う。

「え、あの、その……っ」

言葉が出てこない。

「俺のベッドで寝といて今さらだろ」

さらっと言われて、顔が一気に熱くなる。

「す、すみません……!」

「俺のことずっと見てたよな?」

そう言って上体を起こし、頬杖をついた。

寝起きなのに、やっぱりかっこいい……

「起きてたんですね……」

「花音さんがおもしろくて」

かすかに微笑んだ顔を見てドキッとする。

こんなに間近で……私の気持ちがバレてしまう。

「ちゃんと寝れたか?」

「は、はい……」

昨日のこと……夢じゃなかったんだ……

そう思った瞬間、コンコン、とドアがノックされた。

「要様、おはようご……」

迅さんが入ってくるのが見えた。

「……あ」

私と要さんの声が重なる。

やばい。

ここ……寝室……!!

ベッドの上にいる私と要さんを見て、迅さんの動きがぴたりと止まっている。

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