【檻の中、蝶は愛に溺れる。】
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ある日、蝶花は四葉と自室で話していた。

「私は本当に居候状態ね」

「無能だから血縁関係図に載せられてないわけじゃありませんよ」

四葉は隠されている理由を知っていて、愛されていることも知っているのでこういうことが言えるのだが。

「......本当に?」

鈍感かつ無知な蝶花には理解できないらしい。

「困ったものですね。もう少し自覚してくださいな、愛されていることを」

「大切にされていることは分かるわ」

「分かってませんよ」

蝶花はもう少し自信を持てばいいのに、と思う四葉である。

「そういえば一人使用人が辞めたそうじゃない」

「そうなんですよ。仕事は増えるし終わらないしでもうパニックですよ」

辞めたのは厨房の使用人だ。

なので今頃大パニックで厨房は大変だろう。

一人減るだけで仕事というものはとても増えたように感じる。
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