ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!

第二章 凍てつく約束と黒の王

次の日、学校は、二つの話題でもちきりだった。
そのうちの一つは明るい話題。

「昨日のドラマ、見た? 蒼生くん、ちょぉぉかっこよかったよね!」
「確か、隣の町がロケ地だったんだよね。いいな~。この町も、ロケ地になったらいいのに」

クラスの女の子たちは口々にそう言っていた。
人気絶頂中のアイドル、星岡(ほしおか)蒼生(あお)くん。
穏やかな雰囲気で、歌もダンスも上手な超イケメン。
その場にいるだけで、女の子のハートをわしづかみにしちゃうような、国民的大人気アイドルなんだ。

「あぁ~。この学校に、蒼生くんがいたらな」
「なにそれ~。幸せの極み~。まさに眼福」
「毎日、学校に行くのが楽しみになるよ~~~」

このクラスの半数以上の女の子たちの推しは、蒼生くんみたい。
みんな、黄色い声を上げて楽しそう。
もっとも、わたしの推しは――。

「まひろ、おはよう」
「おはよう、平」

目の前に立っている、大好きな男の子だ。
平の顔を見たら、その気持ちはもっと確かなものになってしまった。
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