ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!
「よし、一気に走り抜けよう!」
『はいですの!』

わたしとナナちゃんはタタッと大通りに続く道を走り抜け、息を切らして曲がり角を曲がる。
公園を横切り、神社が見えてきたところで、ようやくスピードを落とした。
ここまで来れば、遅刻しなくてすみそう。

「なんとか、間に合った……」
『まひろ様、大丈夫ですの?』
「……うん。ナナちゃん、近道、教えてくれてありがとう」

はあはあと肩で呼吸しながら、わたしは言った。

『だけど、何か不吉な予感がしますの』
「予感……?」

ナナちゃんの予言に、反応する気力もない。
疲労がどっと押し寄せてくる。
運動オンチなわたしには、猛ダッシュはキツすぎる!
荒い息を整えようと、近くの木に手を伸ばしかけたその時。

「あっ……」

ガタッ。
わたしは誤って、バランスを崩す。
その弾みで、木の近くにあった『魔よけ石』と書かれた白い帯に触れてしまった。

ふわり。

穏やかな静寂に一石を投じるように、白い帯が空へと舞い上がっていく。
黒い石が不気味に光り、神社の奥からベトベトした、どす黒い霧が流れてくる。
不穏な気配を感じ取って、周りの鳥たちが一斉にバサバサと飛び去っていく。
嫌な冷気が肌をなでた、その直後――。
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