ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!


「……いっちゃった」

蒼生くんが消えた人ごみを見つめて、わたしは呆然と立ち尽くした。
頬に残る、彼がささやいた時の温かい空気。

「……まひろ。あいつの言うことなんて、信じるなよ」

平が不満そうに、わたしの肩をぎゅっとつかんだ。
その手は少しだけ震えていて、わたしを心配してくれているのが痛いほど伝わってくる。

「でも、平。商店街がこのままだと、本当に大変なことになっちゃうよ。それに蒼生くんは、わたしにしかできないって言ったんだ」

カバンの中のバーコードリーダーが反応している。
ドクンドクンと、わたしの心臓に合わせて脈打っているみたい。

「……行くよ、平。わたし、もう逃げたくない!」

わたしはバーコードリーダーを強く握りしめ、真っ白な霧に包まれた商店街の『核心』へと走り出した。

今回の騒ぎの原因である、雪女さんを止めるために――。
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