†鑑査委員制度†


ちょっと嫌みっぽかったか?と一瞬思ったが、彼女達は別に気にした風ではないようだ。


「えぇ〜だって奈美と遠くて、手紙が渡せないんだもん。」



確かに久保田莉加は一列目で金沢奈美は四列目なので、距離があって手紙を渡すのは難しいだろう。


でもだからってメールってか?


別にわざわざ授業中に先生の目を盗んで苦労しながらメールしなくても、休み時間に話せばいいんじゃないか?


俺はつくづく女子のこうした性質が理解出来ない。


「そうなんだ。」


と適当に相槌をうち、一応釘を刺しておく事にした。


「でも、気をつけないと見つかっちゃうよ?」


出来るだけ優しい声音で彼女らに諭す。


本当に誰が見てるか分からないもんなんだからな。


そう心の中で付け足す。しかしそれを知りもしない彼女達は、どうやらさっきの俺の一言でテンションをさらに上げたようだ。


「いやぁだ〜。瀬川くんって優しい!てか、見た目に反して意外と真面目?」


「久保田さん。見た目に反してってのは心外だなぁ。」
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