【ファン180人感謝】甘々に囁いて

『こあらの……』

【甘々に囁いて】
タイトル『こあらの……』
視点:和藤(わと)
登場人物:白藍(はくらん)


冬の寒さを言い訳に、逢引場所を俺の家に変更した。
邪魔者が居ては、イチャイチャも出来ないしね。
そんな甘い空間の密着した状態で上目の質問。
「和藤、今日のお菓子は何?」
「あぁ。くくっ……これだ。」
胸元にすり寄る白藍を腕に抱えて、見せたのはコアラ模型&印刷、チョコinくっきー。
変わった形の箱を開き、中の内装に手をかける。
目を輝かせてお菓子を見つめる彼女は、いつも以上に扇情的。
「これは何とも愛らしく、口に入れるのが惜しい。」
「じゃ、止める?」
俺の意地悪に頬を膨らませ、指で挟んだ一粒を口に運んだ。
「あぁ~あ。それ、ヒゲコアラだったのに。」
俺の言葉に、口のモグモグを続けながら首を傾げる。
「ふふ。ヒゲコアラを見つけると、幸せになるんだって。」
そんな一言に、夢中で探しながら対象ではない小粒を消化していく。
……相手にされず、少し……いや、かなり寂しい。
必死になる彼女の首元にカプリ。
「ひゃ!?」
「……ね、美味しそうな匂いがする。食べても良い?」
彼女はヒゲ付きコアラを見せ、唇に挟んで目を閉じる。
そう……そのまま、俺の声に耳を傾けて欲しい。
お菓子と同じ甘々に、囁くから。





『こあらの……』end
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