意地悪な副社長に狂うほど愛される
土日を挟んで月曜日の夕方。
あのキス以来、副社長は私を求めには来ていない。
私はいったいどうしてしまったのだろう。
またキスしたい――
「ちがう! したくなんかない!」
思わず大声を出してしまい、オフィスがしんとなった。
「宮木さん、どうしたの?」
「すみません! なんでもないです」
あまりの恥ずかしさにうつむいた時、助け船のように内線が鳴った。
「はい、総務課」
私はものすごいスピードで受話器を取る。
「宮木さん、勤務終了後、17時に副社長室に来てください」
役員室の受付嬢からだった。
私は緊張で身体がこわばった。
「宮木さん?」
「すみません、伺います」
数時間後、私はまったく心の準備ができていないまま副社長室の前に立っていた。
深呼吸1つしてノックをする。
「どうぞ」
声を聴いただけで心臓が壊れそうに暴れた。
「失礼します」
中に入ると副社長が内線電話を置いたところだった。
今日も完璧なその男は机に軽くもたれるように座っていた。
鋭い目が私に向けられたが私は怯むことなく中に入ってドアを閉めようとした。
「ドアは開けておけ」
「え?」
私は言われた通りドアをあけ放った。
副社長に向き直り姿勢を正す。
「ご用件はなんでしょうか」
副社長が立ち上がり、私に近づいてくる。
至近距離で立ち止まり私は副社長を見上げた。
無表情だった。
私の心臓が早鐘を打った。
副社長が私の頬に手を伸ばすと私はビクッと身体をこわばらせた。
副社長の指先が私の頬に触れた。
冷たい。
私の肌が粟立った。
「震えているな」
私は、何も言えなかった。
「怖いのか?」
「……はい」
「正直だな」
副社長が笑いながら息を吐いた。
手が離されて副社長は両ポケットに手を突っ込んだ。
「今すぐ俺にキスをしろ」
「……え?」
あのキス以来、副社長は私を求めには来ていない。
私はいったいどうしてしまったのだろう。
またキスしたい――
「ちがう! したくなんかない!」
思わず大声を出してしまい、オフィスがしんとなった。
「宮木さん、どうしたの?」
「すみません! なんでもないです」
あまりの恥ずかしさにうつむいた時、助け船のように内線が鳴った。
「はい、総務課」
私はものすごいスピードで受話器を取る。
「宮木さん、勤務終了後、17時に副社長室に来てください」
役員室の受付嬢からだった。
私は緊張で身体がこわばった。
「宮木さん?」
「すみません、伺います」
数時間後、私はまったく心の準備ができていないまま副社長室の前に立っていた。
深呼吸1つしてノックをする。
「どうぞ」
声を聴いただけで心臓が壊れそうに暴れた。
「失礼します」
中に入ると副社長が内線電話を置いたところだった。
今日も完璧なその男は机に軽くもたれるように座っていた。
鋭い目が私に向けられたが私は怯むことなく中に入ってドアを閉めようとした。
「ドアは開けておけ」
「え?」
私は言われた通りドアをあけ放った。
副社長に向き直り姿勢を正す。
「ご用件はなんでしょうか」
副社長が立ち上がり、私に近づいてくる。
至近距離で立ち止まり私は副社長を見上げた。
無表情だった。
私の心臓が早鐘を打った。
副社長が私の頬に手を伸ばすと私はビクッと身体をこわばらせた。
副社長の指先が私の頬に触れた。
冷たい。
私の肌が粟立った。
「震えているな」
私は、何も言えなかった。
「怖いのか?」
「……はい」
「正直だな」
副社長が笑いながら息を吐いた。
手が離されて副社長は両ポケットに手を突っ込んだ。
「今すぐ俺にキスをしろ」
「……え?」