君の未来予想図
ふぅ。新入生代表の挨拶を終えた音はそっと安堵の息をついた。普段からあまり緊張する性格ではなかったが、さすがにこの時ばかりは緊張で足が震えていた。なんとか噛まずに終えられて本当によかった。あとで、瀬名に感想聞こうっと。あ…瀬名はいないんだった。なんで自分で思い出して悲しくなっているんだろう。
瀬名のことが好きだったのに、どうしてここに来たのか。それは彼が私の気持ちに応えてくれることはないから。潔く諦めようと思って。椿ヶ丘中は私が住んでいた地方ではかなり有名な私立の中高一貫校である。父は自分の母校に私を入れたいと思ってこの学校を勧めたようだが、私はさらさら入学するつもりはなかった。受けるだけ受けて、合格したら辞退、落ちたらそのまま神崎中に行こうと思っていた。だって、瀬名と同じ学校に行きたいと思ってたんだもん。でも夏休み前、瀬名が具合悪くて一週間ぐらい休んだ時からやけに距離が遠くなったように感じて、夏休み明けはもう別人のような溝までできてしまった。瀬名は優しいから、私に言わずそっと距離を取ることにしたのだろう。それでもやっぱり瀬名と話したかった私は登下校だけはと思って頑張って話しかけた。瀬名はいつも相槌を打つばかりで本心から私の話を楽しんではいないことが簡単に読み取れた。
瀬名のことが好きだったのに、どうしてここに来たのか。それは彼が私の気持ちに応えてくれることはないから。潔く諦めようと思って。椿ヶ丘中は私が住んでいた地方ではかなり有名な私立の中高一貫校である。父は自分の母校に私を入れたいと思ってこの学校を勧めたようだが、私はさらさら入学するつもりはなかった。受けるだけ受けて、合格したら辞退、落ちたらそのまま神崎中に行こうと思っていた。だって、瀬名と同じ学校に行きたいと思ってたんだもん。でも夏休み前、瀬名が具合悪くて一週間ぐらい休んだ時からやけに距離が遠くなったように感じて、夏休み明けはもう別人のような溝までできてしまった。瀬名は優しいから、私に言わずそっと距離を取ることにしたのだろう。それでもやっぱり瀬名と話したかった私は登下校だけはと思って頑張って話しかけた。瀬名はいつも相槌を打つばかりで本心から私の話を楽しんではいないことが簡単に読み取れた。