君の未来予想図
 だから私は決心した。瀬名はかっこよくて、優しくて人気だから、みんな瀬名と話したいのはわかる。私がずっと隣にいたらみんなは声をかけられない。瀬名のことが大好きだからこそ、瀬名のことを思って離れようと。声をかけてきたクラスメートともそう言っていた。そこからは必死に努力した。模試もあまり悪い判定ではなかったし、塾の先生もこの調子で頑張れば受かると言ってくださったが、やっぱりどうしても合格して瀬名と離れないと、という気持ちが大きく夜も遅くまで勉強した。そうして、私は椿ヶ丘に入学できた。私が新入生代表として述べたあの言葉は確かに私が書いた。でも私の本心とは程遠いのではないかと思う。
< 17 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop