君の未来予想図
 こんなにうまくいくとは正直思っていなかったが、だんだんと瀬名のことを思い出すことはなくなっていき、蓮先輩と付き合うことが楽しくなっていった。そんな矢先だった。初めはスリッパが盗まれる程度だった。その後、どんどんエスカレートしてき、机の中に画鋲が入っていたり、寮の自室の写真立てのガラスが割られていたり…。それでも私は心配をかけたくなくて蓮先輩には黙っていた。それでも常に隣にいた理良にはすぐにバレた。部屋が一緒の理良にも何か被害がないか聞いてみたところ、全くないとのことだったので、安心した。
「いや違うでしょ。私がなんともなくても、音がこんな目にあってるなら成敗しないとじゃん。」
「でもそんなことしたら、蓮先輩の耳に入っちゃはない?」
私はとことん蓮先輩の迷惑にはなりたくなかった。
「そんなことで怒る人だったら別れた方がいいよ。てか、付き合い始めてからこんな目に遭い始めたんじゃないの?それなら蓮先輩が問題じゃん。気づかれる前に言い出した方がいいんじゃないの。一緒に行こうか?」
理良の言葉ももっともだ。すっかり説得されてしまった私は、先輩に相談することに決めた。
「ううん。大丈夫、一人で相談しにいく。放課後、行こうかな。」
「そうしな。ちゃんと周りには気をつけていくんだよ。」
大丈夫だよ。学校の中だし、きっと安全だよ。過保護な理良をこれ以上心配させまいと口には出さなかったが、心の中ではそう思っていた。
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