第5部 夜明けが世界を染めるころ、悪意の見える伯爵令嬢は王子の執着から逃れられない
「ねぇ、レオはさ……」
「はい?」
「ケンカしたときって、どうやって仲直りする?」
自分でも驚くほど自然に出た問いだった。
レオは一瞬きょとんとしたあと、ぱっと表情を明るくする。
「殿下とですよね!」
図星をさされて、思わず目をそらす。
「うーん……俺は、自分が悪くないなら謝らないですね!」
「そう」
「でも、自分に非があるんなら謝ります!
ちゃんと正面から聞きます!」
「さすがレオだなぁ」
思わず笑ってしまう。
本当に、真っ直ぐすぎる。
「相手が何を思ってるかって、わからないじゃないですか。
だから俺だったらストレートに聞いちゃいますね。
俺、腹の探り合いとか苦手だから」
「そっか……見習いたい」
そう言うと、レオがぱちりと目を丸くした。
「お嬢さんにそう言われるの、嬉しいですね!」
「え?」
「お嬢さんはさ、いつも前を向いてて、なんでもこなしちゃうから。
俺が力になれることなんて、たいしてないんじゃないかって思うことがあります」
「そんなことないよ」
即座に否定した。
本当に、そんなことはない。
私は何度もレオに支えてもらっている。
レオは照れくさそうに笑い、でも真剣な目で続けた。
「だから、俺……お嬢さんの荷物が少しでも減るように、いっぱい持ちます。
だから、頼ってください」
その言葉は、甘いデザートよりもずっと深く、
じんわりと胸に染み込んでいった。
「ありがとう」
「あと、お嬢さんの素直な気持ちを伝えればいいんですよ。
殿下なら、ちゃんと聞いて仲直りできますよ」
「そうかな……」
不安が少しだけ顔をのぞかせると、レオは即答した。
「はい!
あの人、お嬢さんのこと大好きですもんね!」
「……」
思わず視線が泳ぐ。
そんな私を見て、レオはぱっと笑顔を咲かせた。
「あ、でもでも!
俺もお嬢さんこと大好きですからね!
そこは覚えておいてください!」
恥ずかしげもなく言い切るレオに、
頬が一気に熱くなる。
「……もう、レオは本当に……」
照れ隠しの言葉が喉まで出かかったけれど、
その明るさに救われている自分がいることも、ちゃんと分かっていた。
「はい?」
「ケンカしたときって、どうやって仲直りする?」
自分でも驚くほど自然に出た問いだった。
レオは一瞬きょとんとしたあと、ぱっと表情を明るくする。
「殿下とですよね!」
図星をさされて、思わず目をそらす。
「うーん……俺は、自分が悪くないなら謝らないですね!」
「そう」
「でも、自分に非があるんなら謝ります!
ちゃんと正面から聞きます!」
「さすがレオだなぁ」
思わず笑ってしまう。
本当に、真っ直ぐすぎる。
「相手が何を思ってるかって、わからないじゃないですか。
だから俺だったらストレートに聞いちゃいますね。
俺、腹の探り合いとか苦手だから」
「そっか……見習いたい」
そう言うと、レオがぱちりと目を丸くした。
「お嬢さんにそう言われるの、嬉しいですね!」
「え?」
「お嬢さんはさ、いつも前を向いてて、なんでもこなしちゃうから。
俺が力になれることなんて、たいしてないんじゃないかって思うことがあります」
「そんなことないよ」
即座に否定した。
本当に、そんなことはない。
私は何度もレオに支えてもらっている。
レオは照れくさそうに笑い、でも真剣な目で続けた。
「だから、俺……お嬢さんの荷物が少しでも減るように、いっぱい持ちます。
だから、頼ってください」
その言葉は、甘いデザートよりもずっと深く、
じんわりと胸に染み込んでいった。
「ありがとう」
「あと、お嬢さんの素直な気持ちを伝えればいいんですよ。
殿下なら、ちゃんと聞いて仲直りできますよ」
「そうかな……」
不安が少しだけ顔をのぞかせると、レオは即答した。
「はい!
あの人、お嬢さんのこと大好きですもんね!」
「……」
思わず視線が泳ぐ。
そんな私を見て、レオはぱっと笑顔を咲かせた。
「あ、でもでも!
俺もお嬢さんこと大好きですからね!
そこは覚えておいてください!」
恥ずかしげもなく言い切るレオに、
頬が一気に熱くなる。
「……もう、レオは本当に……」
照れ隠しの言葉が喉まで出かかったけれど、
その明るさに救われている自分がいることも、ちゃんと分かっていた。