愛しい君へ〜君が振り向くその日まで〜
匡はお会計を済ませると、プレゼント用にラッピングされた商品を「ほらよ!」と言って、わたしに差し出した。
わたしはそれを受け取ると、「ありがとう!でも、わざわざラッピングしてもらわなくても良かったのに。」と言った。
「プレゼントなんだから、ラッピングするもんだろ?」
「まぁ、そっか。早速帰ったら飾らなきゃ!どこに飾ろうかなぁ〜!」
わたしはそう言いながら、自分の部屋のどこに飾ろうかを想像していた。
その日の帰りは、パスタ屋さんで外食をした。
わたしはモッツァレラチーズのトマトパスタ、匡は菜の花とあさりのボンゴレパスタを注文した。
「まさか買ってもらえると思ってなかったから、めちゃくちゃ嬉しい!」
「普段のお礼だって言ったろ?でも、そんなに喜んでもらえて良かったよ。」
「それなら、またご飯作って持って行かないとなぁ〜!」
そんな会話をして笑い合いながら、わたしたちはパスタを食べて、自宅マンションへと帰宅した。
「匡、今日はありがとね!」
「どういたしまして!それじゃあ、またな。」
「うん、またね!」
匡とは、匡の部屋がある2階で別れ、わたしは自分の部屋がある3階へと上がった。
202号室の匡の部屋の真上にある302号室がわたしの部屋なのだ。
わたしは鍵を開け、中に入ると部屋の電気を点けた。
そして、バッグを肩から下ろすと、早速テーブルの上でプレゼント用にラッピングされたリボンを解き、ツガイのフクロウの置き物を取り出す。
「やっぱり可愛い。」
何度見ても可愛らしい寄り添うフクロウに、そう独り言を呟くわたしは、その置き物をテレビ台横に置いてある低いチェストの上に飾った。
そしてわたしはしばらくの間、そのツガイのフクロウを目の前で眺めていたのだった。