魔族@純愛#格差&恋愛物語
「ちげーよっ!あんたの娘とかの話じゃなくて・・・・アタシは、アンタに嫌われたくないって言ってんの!」

「私は、相当に年を重ねてきました」

シオンは静かに言った。

「そんなの関係ねーっての。アタシには今が大事なの!!」

イリスは頬っぺたを膨らまして、言いつのった。

「だから、チューさせてくれたら、すっぱりあきらめるって言ってるんだよぉ!」

シオンは両手ではさむように、イリスの頬に触れた。

「もし、そうしたら・・・・私が困ることになる」

シオンの視線は優しく、添えられた手は、磨いた木の肌のようになめらかだ。

「なんでアンタが困るんだよ!!チューするくらい、なんてことないだろーがっ!!」

シオンはゆるやかに首を横に振った。

「私は、あなたのサキュバスとしての生き方を、その自由を奪いたくなる。
他のオトコの精気を取ることを、許せなくなるからです」

すると、イリスの髪に飾ったツタが、どんどん伸びて、葉が茂りはじめて、小さな花がこぼれるように咲きはじめた。

イリスが叫んだ!

「そんならさぁ、専属契約でいいじゃん!」
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