魔族@純愛#格差&恋愛物語

エピローグ

<エピローグ>

数日後、アラゴンがイリスと、領主の館の玄関先ですれ違った時のこと。

「それじゃあ、アラゴン、お先に失礼します」

イリスが小さく手を振ると、左手の薬指、銀の指輪がきらりと光った。

「うん・・?」

アラゴンは立ち去るイリスの姿を、つい二度見してしまった。

イリスとはとても思えない、髪には白の小花飾り、透き通った白のレースのブラウス、足首まである緑のスカート姿だ。

しかも花飾りのついた籐のかごを持っている。

「・・・・ああ、気を付けて帰れよ?」

アラゴンは、額に???を張りつけながらも、声をかけた。

部屋に入るやいなや、アクアに、大事件を報告するかのように

「なんか、イリスの奴、おかしいぞ!!!雰囲気変わったよな!
フェアリー寄りになったというか、ギラギラしなくなったというか・・」

アクアは周囲を見回して、誰もいないことを確認すると、アラゴンの耳元でささやいた。

「まだ、非公開なのだけど、イリス、専属契約を取ったのですよ」

「はぁ・・・・まさか、神殿の奴じゃないよな?」

アクアはアラゴンの耳をひっぱった。

「大きな声を出さないで!!」
< 55 / 57 >

この作品をシェア

pagetop