魔族@純愛#格差&恋愛物語
イリスと金に緑が混じる髪のフェアリーのオトコが、石垣の側のベンチに座って話をしている。
「シオン様は覚悟を持って、イリスを守り切るおつもりなのでしょう。
王族でもなく、神官でもなければ、誰も異論を唱えることは、しないでしょうから」
するとアクアが、小さな黒い欠片(かけら)が何粒かのった皿を、差し出した。
「このお菓子を、召し上がってみてください。
これを今度、魔族領で売り出すと、イリスが意気込んでいましたよ。
シオン様も、サポートするようです」
「へーー、菓子販売まで手を広げるのか?!」
アラゴンはポンと口に放り込むと、目を丸くして驚きの表情をした。
「なんだ?これ?食ったことがない!!すげー甘いけど、癖になりそうだぞ」
「黒砂糖というのだそうです。「魔族なら絶対にリピート間違いなし」とイリスが言っていました」
アクアが言い終わる前に、アラゴンの指先は2個めをつまんでいた。
その様子を見て、赤ん坊がキャッ、キャッと声を上げて手を伸ばすと
「さて、さて、キアラちゃんは、どんな人と<つがい>になるのでしょうね」
「半端な奴は、俺が許さないからな。絶対にしめてやる!」
アラゴンはこぶしを握り、ファイティングポーズを取ってステップを踏み、威嚇をはじめた。
「この子の気持ちが、一番大事ですよ」
アクアはそう言って、娘を抱っこすると、アラゴンと並んで庭を見た。
イリスが書類を片手に、熱心に何かを説明をしているようで、シオンが時折うなずいている。
「二人でいることが、幸せなら、それがなによりですよね」
アクアが言い終わると、夕方の風がカーテンを揺らし、ラベンダーの香りを運んで来た。
おわり
「シオン様は覚悟を持って、イリスを守り切るおつもりなのでしょう。
王族でもなく、神官でもなければ、誰も異論を唱えることは、しないでしょうから」
するとアクアが、小さな黒い欠片(かけら)が何粒かのった皿を、差し出した。
「このお菓子を、召し上がってみてください。
これを今度、魔族領で売り出すと、イリスが意気込んでいましたよ。
シオン様も、サポートするようです」
「へーー、菓子販売まで手を広げるのか?!」
アラゴンはポンと口に放り込むと、目を丸くして驚きの表情をした。
「なんだ?これ?食ったことがない!!すげー甘いけど、癖になりそうだぞ」
「黒砂糖というのだそうです。「魔族なら絶対にリピート間違いなし」とイリスが言っていました」
アクアが言い終わる前に、アラゴンの指先は2個めをつまんでいた。
その様子を見て、赤ん坊がキャッ、キャッと声を上げて手を伸ばすと
「さて、さて、キアラちゃんは、どんな人と<つがい>になるのでしょうね」
「半端な奴は、俺が許さないからな。絶対にしめてやる!」
アラゴンはこぶしを握り、ファイティングポーズを取ってステップを踏み、威嚇をはじめた。
「この子の気持ちが、一番大事ですよ」
アクアはそう言って、娘を抱っこすると、アラゴンと並んで庭を見た。
イリスが書類を片手に、熱心に何かを説明をしているようで、シオンが時折うなずいている。
「二人でいることが、幸せなら、それがなによりですよね」
アクアが言い終わると、夕方の風がカーテンを揺らし、ラベンダーの香りを運んで来た。
おわり
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