天才外科医からの求愛〜傷跡ごと甘く癒されて〜
「透空さん、だめだめっ!」

「どうして?気持ち良いだろ」

 やめてと言っても止めてくれない。

「んっ、あっ……」

「透空さんっ、挿れてっ」

 私の言葉に彼の動きが一瞬止まった。

「いいのか?」

「はいっ、はじめては一緒にイきたいからっ」

「わかった」

 彼はベッドサイドの引き出しから避妊具を取り出し、袋をピッと破いた。

「んんっ」

 透空さんは私にキスをしてくれ、そして――。

「あぁっ」

 グッと身体を押し当ててきた。

「痛い?」

「だいじょうぶですっ」

 透空さんはゆっくりと腰を動かしながら
「っ、雫羽のナカ、やばすぎる」
 耳元で囁く。

 私は透空さんの背中に手を伸ばし、抱きつくことしかできない。

「透空さんっ」

 ああ、どうしてだろう。
 涙が出てきた。

「っ、はぁっ」

 透空さんの息遣い、速くなってる。
 私も頭が真っ白になりそう。

「透空さん、いっちゃいそう」

「俺も」

 ふっと彼が深く息を吸っている。

「愛してる」

 私に彼がそう深く甘く囁いてくれた時、私の意識が遠くなってしまった。
 
 
 目覚めると、となりに透空さんはいなかった。

「透空さん?」

 声をかけるも返事がない。服を着て、リビングに行っても彼の姿がない。

「今、何時だろう?」

 時計を見ると
「ええっ、十時?」
 朝の十時を過ぎていた。

 あれ。今日は仕事お休みだったのに。
 もしかして急に呼ばれたの?
 慌ててスマホを見ると、透空さんから連絡が来ていた。

<雫羽と一緒に過ごせて幸せだった。ごめん、急に病院から呼ばれた。仕事行ってくる。カギは昨日教えた通りだから。ゆっくりしていって>

 返事をするけれど、忙しいんだろうな。
 ベッドに戻り、深呼吸をする。

 昨夜のことを思い出すと、ドキドキしちゃう。
 だけど私も幸せだった。
 どうしよう。
 さっきまで一緒にいたはずなのに、もう透空さんに会いたい。
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