呼べないプール
「そういえばさ」


やがて、口火を切ったのは、彼だった。


「うん」


一旦、清掃の手を止める。


「進路、決めた?」

「まあ、大体」

「へえ」

「……」


それきり、彼は何も言わずに清掃を再開する。
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