女神アフディーの初恋
 やがて月日が流れ、教え子たちが大人になったとき。

  彼らは、あの厳しい女教師の顔も、奇妙な召喚獣たちの話も、霧が晴れるように忘れてしまうことでしょう。
 
  けれど、なぜだか彼らの心の奥底には、消えない灯火(ともしび)のように「愛」の記憶だけが残り続けるのです。

 誰かを信じることの尊さ。

 泥だらけになって笑い合った、あのお芋の温もり。

  決して捕らえようとはしなかった、美しい孔雀の輝き。
 
  理由もわからず、ふとした瞬間に胸が温かくなるその不思議な感覚を、彼らは生涯、大切に抱きしめて生きていくのでした。

 それこそが、女神アフディーが地上に残した、たった一つの、そして最大の「悪戯(いたずら)」だったのかもしれません。

 おしまい。
< 26 / 26 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

刺繍に込めた本当の幸福
ウルフ/著

総文字数/14,468

絵本・童話29ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
本作は宮沢賢治氏の世界観に敬意を表したオマージュ作品です。
ガラスの告白
ウルフ/著

総文字数/62,957

その他122ページ

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop