百年前と百年後を生きる君へ
見えないはずなのに、ぶんぶんと首を縦に振る。
「そろそろ教室に戻りますね。明日また同じ時間にここに来て返すでも大丈夫ですか?」
「はい…!大丈夫です。また、明日」
「また明日」
彼は本を持って立ち上がると、ゆっくりと去っていった。
急いで誰かに見られる前に再び花壇で穴を隠す。
「夢じゃ…ないよね?」
ギュッと自分の頬をつねってみるが、ちゃんと痛みがあった。
まだバクバクとうるさい心臓にそっと手を当てながら、もう花壇で見えなくなってしまった穴を見つめる。
ずっと話したいと思っていたけど、見ているだけで十分だと諦めていた。
そんな人と、“また明日”と約束までしてしまうなんて…。
夏の暑さのせいか、それとも夢のような時を過ごしたせいか、顔の熱がしばらく引くことはなかった。
*
「千鶴、また今日もいつもの場所?」
お弁当がまだ半分残っているのに、包んで鞄に入れている私に佳代ちゃんが首を傾げながら尋ねてきた。
「そろそろ教室に戻りますね。明日また同じ時間にここに来て返すでも大丈夫ですか?」
「はい…!大丈夫です。また、明日」
「また明日」
彼は本を持って立ち上がると、ゆっくりと去っていった。
急いで誰かに見られる前に再び花壇で穴を隠す。
「夢じゃ…ないよね?」
ギュッと自分の頬をつねってみるが、ちゃんと痛みがあった。
まだバクバクとうるさい心臓にそっと手を当てながら、もう花壇で見えなくなってしまった穴を見つめる。
ずっと話したいと思っていたけど、見ているだけで十分だと諦めていた。
そんな人と、“また明日”と約束までしてしまうなんて…。
夏の暑さのせいか、それとも夢のような時を過ごしたせいか、顔の熱がしばらく引くことはなかった。
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「千鶴、また今日もいつもの場所?」
お弁当がまだ半分残っているのに、包んで鞄に入れている私に佳代ちゃんが首を傾げながら尋ねてきた。