死なないで

4

目を開けるとカーテンの隙間から光がさしていた。

「おはよう、紗夜」

「おはよう。要!」

二人で朝食を囲んだ。

「これからもね、海汰くんを探してもいい?会ってみたいの」

食パンを頬張っていた要を見つめながら言った。

「うん。海汰が見つかったら、海汰に会えたらきっと全部話すよ」

私は笑顔を作った。

もう焦らない。いつまでも待つよ。

「昨日ね海汰くんの友達に会ったの。それで色々話を聞いたんだ」

「友達?」

要は少し嬉しそうな顔をしていた。

「海汰、あんまり友達の話とかしてくれなかったんだよね。そっか、今も海汰を思ってくれる友達がいるんだ」

「そうだね。今も海汰くんを大切にしてくれる人のそばに海汰くんがいればいいね」

要が笑顔で頷いた。
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